C01班セミナー開催
事後になってしまいましたが、3月16日にC01班セミナーを東北大学星陵キャンパス6号館で開催しました。講師には、A班(脳班)から内藤栄一先生(通信技術研究機構)をお呼びいたしました。詳細は、以下の通りです。
講師:内藤 栄一 先生
情報通信研究機構(NICT)脳情報通信融合研究センター研究マネージャー
演題
「右半球下前頭-頭頂SLFIIIネットワークの身体認知と自己認知への関与と発達」
概要
ヒト成人の大脳皮質では半球機能側性化がみられ、言語生成機能の左半球優位性はその最も顕著なものといえる。この講演では、劣位脳と呼ばれる右半球大脳皮質の機能側性化に関する貴重な知見を解説する。特に、病態失認や相貌失認に関連が深いと想定される、身体像認知や自己顔認知に関わる機能に着目し、これらの機能を支える右半球下前頭-頭頂領域を結ぶ上縦束SLFIIIという神経線維の特徴を解説する。このネットワークにおいて身体像認知や自己顔認知でみられる右半球の機能側性化が、発達とともに時間をかけてどのように形成されてくるのかを紹介しながら、ヒトの半球機能差の出現とその意義について考える。